2012-01-01から1年間の記事一覧

Mark Fell『Sentielle Objectif Actualite』―記憶可能な音と記憶不可能な音の〈中間層〉―

Sentielle Objectif Actualiteアーティスト: Mark Fell出版社/メーカー: Editions Mego発売日: 2012/09/11メディア: CD購入: 6人 クリック: 64回この商品を含むブログ (2件) を見るひとたび本盤を耳にすれば、その音色の密度と律動の精度に誰もが光速で打ち…

高橋征司『N41°』―手術台の上のミシンと雨傘のような音楽―

N41°アーティスト: 高橋征司,Seiji Takahashi出版社/メーカー: Te Pito Records発売日: 2012/05/23メディア: CD購入: 7人 クリック: 97回この商品を含むブログを見る高橋征司のデビューアルバムとなるこの『N41°』を聴き終えた瞬間に想起されたのは、19世紀…

Keiichiro Shibuya『ATAK018 Soundtrack for Memories of Origin Hiroshi Sugimoto』─記憶の中で鳴る音の純度─

ATAK018 Soundtrack for Memories of Origin Hiroshi Sugimotoアーティスト: Keiichiro Shibuya出版社/メーカー: ATAK発売日: 2012/04/25メディア: CD購入: 2人 クリック: 64回この商品を含むブログ (8件) を見る現代美術家杉本博司がその代表作の一つである…

TKスタディーズ002 - TM NETWORK 『I am』─僕たちは未来から差しのべられた手をつかむことができたか─

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I amアーティスト: TM NETWORK出版社/メーカー: avex trax発売日: 2012/04/25メディア: CD購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (7件) を見る2012年になり本格的に活動を再開させたTM NETWORK。そのニューシングル『I am』が満を持してリリースされ…

ロックDJ小室哲哉から考える

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去る2月18日に行われた「YATSUI FESTIVAL 2012」に、あの小室哲哉がロックDJとして参戦しました。ターンテーブル+シンセサイザーという変則的なスタイルでなされたパフォーマンスは、多くの観客に、大きな驚きをもって迎え入れられたということが、数多くの…

渋谷慶一郎 feat.太田莉菜の『サクリファイス』はなぜかくも中毒的なのか?

サクリファイスアーティスト: 渋谷慶一郎・太田莉菜出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2012/02/15メディア: CD クリック: 42回この商品を含むブログ (10件) を見る渋谷慶一郎は様々な媒体を通して「3.11以降の音楽」をめぐる刺激的な考察を断続…

TKスタディーズ001 - 中森明菜 『愛撫』

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今回より「TKスタディーズ」という試みを不定期で行っていきたいと思う。ここではその名のとおりTK=小室哲哉の楽曲分析を通し、その魅力の一端に迫ることを目指している。とはいえ私は正式な音楽教育を受けた経験はない。したがってその内容には誤りが含ま…